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マインドボディ・バランシング

心身一如の立場からココロとカラダにアプローチして行きます。優しく表層筋肉に働きかけたり、ディープに深層筋肉に働きかけたりしながら、ココロとカラダの気付きを深め、つなげて行きます。

基本的に1週間~2週間に1回というようにペースを決めてから行なっております。
初回セッションを体験してからお決め下さい。

日時:随時
料金:(90分)9,000円

お申し込み・お問い合わせはこちら または下記、担当者直通のアドレスへご連絡頂けます。
⇒ mindbody@j-b-i.org (※注意:全角@→半角@へ変更してご利用下さい。)


マインドボディバランシングとは

はじめに

ひとくちにボディワークといっても、そこに入るものは数十種類はあります。例えば、指圧や鍼灸、気功、ヨーガ、アーユルベーダ、ロルフィング、ヘラーワーク、アレクサンダー・テクニーク、フェルデンクライス・メソッド、…等々。
そして、からだのなかでも骨(背骨や骨盤など)にはたらきかけるものや、筋肉にはたらきかけるもの、ツボを刺激するものなどいろいろな方法があります。
ジョセフ・ヘラーの分類によれば、主として身体に関心を向けたアレキサンダー・テクニックやカイロプラクティック、ロルフィングなどの「機械派」。心も扱おうとするウィルヘルム・ライヒやアレクサンダーローエン―バイオエナジェティックス―などの「心理派」。霊的エネルギーを送ることによってワークを行う信仰療法、心霊療法、手かざし療法、霊媒術、各種シャーマニズム、チャクラワーク、経絡刺激などの「エネルギー派」。
そしてそれらを統合したヘラーワークのような「統合派」があります。
ここで紹介するマインドボディバランシングも、この統合派に位置しています。


マインドボディ・バランシングとは

マインドボディ・バランシングは、エネルギー・神経・筋骨格系と心的なプロセスに各種手技を組み合わせてアプローチし、心身(マインドボディ)のバランスをサポートするボディワークです。
技法としては、アイダ・ロルフ博士が考案した、深部マッサージによるからだの構造統合の手法であるロルフィングやリバランシングのように主に筋肉に直接はたらきかける手法や、エサレン・マッサージ、ジョイント・リリース(関節の解放)、やクラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)、リフレクソロジー、タオ式マッサージ、ボディサイコセラピーなどの流れからくるアプローチが独自に組み合わされています。

マインドボディ・バランシングは、"心身一如"="ココロとカラダはひとつ"という意味。ココロが喜んでいる時はカラダも喜んでいるし、ココロが悲しんでいる時はカラダも悲しんでいる。カラダが疲れている時はココロも疲れているように、カラダを自分の道具や機械のように扱わず、カラダのメッセージを聴き、本来のカラダを取り戻し、ココロとカラダを統合していくことを目指しています。
しかし、日常的(慢性的)にココロとカラダがストレスにさらされていれば、身体は慢性的に緊張しその結果、筋肉は硬直してしまいます。

この慢性的な筋緊張(硬直)が強くなればなるほど、カラダの感受性が減少し、ココロとのバランスが崩れてしまう。
これを筋肉の鎧とも言いますが、この鎧が本来のエネルギー(アレクサンダー・ローエンは愛と表現しています)をブロックし、感情のエネルギーさえブロックしてしまいます。

マインドボディ・バランシングでは、主として慢性的に硬直した筋肉に働きかけますが、特に深層筋肉へのアプローチに重点をおきます。そしてエサレンマッサージのような表層筋肉へのアプローチや、ジョイントリリース(関節の解放)、クラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)などの流れをくむ手法を各種組み合わせて、ひとつひとつのセッションが出来上がっています。そして各テーマごとに身体部位をわけ、基本的にテーマごとにセッションはすすんでいきます。

深層・表層筋肉へのアプローチ

すでに述べたように慢性的に体内にため込まれた緊張や硬直は、筋肉を硬くし筋肉組織の流動性を失わせてしまいます。この筋肉組織とは、骨格筋をひとつひとつ筋膜が覆い、それを束にしてまた筋膜が包んでいます。筋膜は体内すべての筋肉、筋束、筋線維、骨、臓器、神経を覆っている結合組織です。自然な状態では、筋膜は薄くなめらかで弾力のある膜なので、身体を動かすにも楽になめらかに動くようになっていますが、緊張や硬直が組織に蓄積されてしまうと、弾力を失い筋膜の癒着が生じてしまい、身体全体を硬直させてしまいます。

バランサーはこの癒着にアプローチします。手や腕、ときには足などを使って圧力を加えることで張りつめた筋膜をゆるめたり、癒着している部分を引き離したりすることで、筋膜の流動性、弾力性などを回復させます。
この筋膜の癒着にアプローチするところが、乳酸を散らすことを目的としたマッサージとは違うところです。
そして、いきなりの深層筋肉へのアプローチは難しく、深層筋肉へアプロ一チする前に表層筋肉ヘアプロ一チします。
例えば、エサレンマッサージのような表層筋肉へのアプローチは、皮膚や筋肉を柔軟にするだけでなく、血液やリンパ液の流れをよくしたり、乳酸を散らすことでマッサージ効果もあります。

関節の解放

これはミルトン・トレイガー氏によるトレガリングという手法をベースに、身体各部をリズミカルに振ったり、揺すったり、優しく動かしたりすることで、関節と関節の間に空間(スペース)をあけ、関節から緊張を取り除いていくことをジョイント・リリース(関節の解放)と呼んでいます。
身体に緊張がなく筋肉も緩んでいれば、同じように関節と関節の間も空間があり、自由に優雅に身体は動きますが、緊張がかかると筋肉の硬直と同じように関節も縮んでしまいます。

神経系へのヒーリング

クラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)は、ジョン・E・アプレジャー氏によって脳脊髄液の流れや脳脊髄硬膜を治療するために考え出された方法で、家庭療法としても幅広く行われているそうです。
簡単にいえば、脳脊髄液の波動をストップさせることでより深いリラックスがおき、つぎに脳脊髄液が流れ出すときには、より力強いリズミカルな動き(振動)を得ることができるのです。

この脳脊髄液というのは、生命活動がスムーズに行われているうちは、滑らかに動き、液圧力が増減をして身体のすみずみまで流れていきます。
人によって違いますが1分間に6~12回くらいの一定の振動で、主に脳と脊髄にたくさん存在し、末梢の神経にも流れていっています。この脳脊髄液の流れは、仙骨や頭蓋でもよく感じることができるし、手や足などでも感じることができるのです。
実際のセッションでは、静かに横になっているクライアントの身体に指や手などを使ってそっと触れます。脳脊髄液の動きの屈曲と伸展(屈曲は脳脊髄液が充満して膨らむ感じがし、伸展はその反対に
しぼむような感じがする)の動きを感じとり、伸展の状態で止めます。身体部位によって違いますが、約3~5分程度維持しているとほとんどの場合、深いリラックスがおきます。

身体各部位とテーマ

●胸  ハートをひらく、インスピレーション、呼吸機能へのアプローチ
●脚  地に足をつける(グラウンディング)、現実とのかかわり
●側面 体側のバランス
●腹  本能的感情、内臓感覚、はらわた感情
●首  頭部とのバランス、つながり
●腕  手を伸ばす(つかむことと手放すこと)
●顔  感情と表現
●骨盤 セクシュアリティ、コントロールと明け渡し
●背中 抑制


エピローグ


実際のワークでは、セッションに入る前に簡単なカウンセリングを行います。
身体の状態や前回からの変化、それに伴う感覚や感情、思考、行動の変化などを聴き、次のステップヘと進みます。基本的には胸のワークからはじまり、全身の統合まで10回のセッションを行います。
人によって身体の状態や心理的な状態がちがうので、10回のセッションはあくまでも基本となります。
ベースは、基本的には週1~2回がベストでしょう。なぜなら、緩んだ筋肉がまたもとの状態にもどるのが約1週間~10日ぐらいだと言われているからです。定期的にセッションを受けて、自分の姿勢や習慣、条件づけ、行動・感情・思考パターンなどをじっくりと観察してみてください。
身体を通して自分自身がよく観えるかもしれません。
切っても切り離せられない自分のからだ、末永く付き合うには、身体のメッセージを聴き、受け入れて癒してあげるしか方法はなさそうです。

注)文中様々なボディワークの名前がでてきますが、マインドボディバランシングは、小原仁が、それらから学んで創始したワークであって、それらそのものをしているわけではありませんのでご注意ください。



参考文献
(1)ジョセフヘラー・ウィリアムAヘンキン/著 小池良太朗・杉秀美/訳 
『ボディワイズーからだの叡知をとりもどす』 春秋社1996年
(2)ロンクルツ・ヘクター・プレステラ/著 中川吉晴/訳 
『からだは語る一ボディリーディング入門』 壮神社1993年
(3)平塚晃一/代表執筆 日本オステオパシー学会/編 『オステオパシーとは何か
一自然治癒力を引出し健康を回復させる手技療法』 現代書林1992年
(4)宝島編集部/編 『ボディワークセラピー一からだとこころのバランスをたもつ36の方法』
JICC出版局1992年
(5)アレクサンダー・ロ一エン/著 菅靖彦・国永史子/訳 
『バイオエナジェティックスー原理と実践』 春秋社1994年